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デザイナーズマンションの5つのメリットとデメリットを徹底解説します

デザイナーズマンションと言えば「おしゃれなお部屋」と思い浮かびますが、一体何が基準でデザイナーズマンションと呼ばれるのでしょうか?
通常の賃貸マンションとどう違うのかは意外と知られていないものです。
みんなが憧れるデザイナーズマンションですが、実際には生活すると不便な点もあります。
今回は、デザイナーズマンションについてのメリットや注意点などをご紹介します。 

デザイナーズマンションとは・・・

デザイナーズマンションと言えばこんっクリート打ちっぱなしのお洒落なマンションのようなイメージがありますが、デザイナーズマンションに住みたいと漠然に思っても一体何が基準でデザイナーズマンションと呼ぶのでしょう。

お洒落な物件が沢山ある中で、どういった物件がデザイナーズマンションと呼ばれるのかを見ていきます。

コンセプトを持って設計されたマンション

デザイナーズマンションとは一般に、「デザイナーや建築家によって、コンセプトを持って設計、建築されたマンション」を指します。

ですが、正確なところ明確な定義はありません。

デザイナーズマンションと呼ぶからにはそれなりのデザイン性などは保たれている事がほとんどですが、建設会社・不動産会社・大家さんがこの物件はデザイナーズマンションと呼べば、デザイナーズマンションになってしまうのです。

そのため、デザイナーズマンションといっても物件によって大きな差があります。

外観はお洒落だけど、内装は普通の賃貸マンションと変わりがないなんてことも多々あります。

コンセプトを持って設計、建築されたマンションであればデザイナーズマンションと呼べてしまうのです。

デザイナーズマンションのメリット

オシャレで個性的

デザイナーズマンションはコンセプトをもって設計しているため、室内がおしゃれです。

また、外観や共用部にもこだわりがある物件が多く物件も個性的です。

とにかくオシャレで個性的な物件に住みたい方にはとてもおすすめです。

解放感がある物件が多い

デザイナーズマンションは、天井が高い・窓が大きい・リビングが広々としているなど、開放感を感じさせる間取りが多いです。

また、キッチンにも仕切りがない物件も多く、部屋全体に解放感があります。

防音性が高い

デザイナーズマンションはコンクリートうちっぱなしの物件が多く、隣との壁がコンクリートで仕切られている物件が多い為、防音性に優れていると言えます。

防音性を気にする方にはおすすめです。

設備が充実している

デザイナーズマンションの設備はおしゃれなものが多いです。

照明は間接照明が使われている事が多く、部屋全体がオシャレな雰囲気になります。

また、お風呂にTVが付いていたり、特徴的な浴槽を設置している物件もあり個性的で機能性の高い設備が整っています。

入居者の質が良い

デザイナーズマンションは、建築コストが高い事から家賃が高く設定されています。

その為、ある程度の家賃を支払い出来る質の高い入居者が住んでいる場合が多い為、安心して住むことが出来ると言えるでしょう。

デザイナーズマンションのデメリット

デザイナーズマンションは良い事ばかりではありません。

デザインを最優先するが為にいくつかのデメリットも存在します。

家賃が高い

デザイナーズマンションは建築費用を抑える事よりも建築家の考えやデザインを重視する為に通常の賃貸マンションよりも建築費が割高になります。

また、室内の設備を一つとっても、量産のものではなく、個性の強いものを使用する為に内装費用も高くなってしまいます。

その為、家賃も高くなってしまうのです。

建築家のこだわりが強ければ強いほど家賃は高く設定されますが、目安としては相場の1.2倍から1.5倍位の賃料設定になる事が多いようです。

物件数が少ない

賃貸物件でデザイナーズマンションの物件数があまり多くありません。

なぜなら、先程も伝えた通りに建築コストが通常の賃貸マンションよりも高くなってしまうからです。

それ以外にも、設備の故障などが起こった際の修繕の費用も高くついてしまう為、賃貸経営をする大家さんにとってのメリットが少ないからです。

また、以外とデザイナーズマンションは入居率が低い為、空室リスクが高く「賃貸経営」という観点からみるとあまり魅力がなくなってしまうからです。

ある程度、資金に余裕のある大家さんでなければデザイナーズマンションを建築する事が出来ないのです。

冬場が寒い場合がある

デザイナーズマンションと言えば、やはりコンクリート打ちっぱなしというイメージが強いと思います。

コンクリートは「暖まりづらく冷めづらい」という性質を持っています。

その為、一度冷えてしまった部屋を暖めるまでには時間もかかりますし、電気代などの費用もかかります。

打ちっぱなし物件などで断熱材を使用していない物件は外からの外気の影響も受けやすい為、部屋が寒くなってしまうのです。

結露しやすい

コンクリート打ちっぱなしのデザイナーズマンションの場合には結露がしやすいという欠点があります。

の防音性には優れている一方で湿気がこもりやすく、コンクリートに空気中の水分が付着することで結露しやすいというデメリットがあります。

先程も話しましたが、コンクリートは「暖まりづらく冷めづらい」という性質を持っています。

コンクリート打ちっぱなしの物件の場合、コンクリートが冷えていると水蒸気が壁に付着した瞬間に温度が下がる為、水滴が壁に付き結露となってしまいます。

その為、部屋が湿気安くカビが生えてしまう場合があります。

コンクリート打ちっぱなしの物件の場合は、十分な換気が必要となります。

使いやすさよりもおしゃれ重視になりやすい

通常の賃貸マンションでは、使いやすさを重視した動線で間取がつくられる場合が多いですが、デザイナーズマンションの場合は使いやすさよりもおしゃれ度を重視されやすいです。

その為、実際に生活してみると使いづらく感じる場合もあります。

また、デザイナーズマンションで良く見かけれますが、水回りが1ヶ所に固まり透明なガラスでお風呂などが室内から見えるようになっていたりもします。

また、窓ガラスを嵌め殺しにしている物件も多く、ベランダもない物件なども多く見受けられます。

最初は、おしゃれな造りに魅力を感じるかもしれませんが、住み続けるうちに不便さを感じる方も多いようです。

デザイナーズマンションを借りる際は必ず内見しよう

デザイナーズマンションを借りる場合には、必ず内見する事をおすすめします。

間取り図や写真を見ただけでは分からない住みづらさが、普通の賃貸物件よりも多いです。

コンセプトを優先させるデザイナーズマンションでは、収納スペースが少なかったり、収納スペースがない物件も見受けられます。

事前にレイアウトを考える必要がありそうです。

また、通常の賃貸物件に比べて窓が大きかったりすると市販のカーテンなどでは対応できない場合があります。

あらかじめカーテンのサイズを調べておいて作っておかないと代替えが利かない為、入居後に困ってしまう場合があります。

有名なデザイナーズマンションシリーズ

カスタリアシリーズ

カスタリアシリーズは「大和リビング株式会社」のデザイナーズシリーズです。

「Castalia」は、ギリシャ神話に登場する「カスタリアの泉」を語源とし、居住者の感性豊かなライフスタイルに新風を吹き込んでいくスタイリッシュな賃貸住宅をイメージしたブランド名称で主に、首都圏・名古屋・大阪を中心にデザイナーズマンションを展開しています。

プラウドフラットシリーズ

プラウドフラットシリーズは野村不動産グループが手掛けるデザイナーズマンションシリーズです。

コンセプトは、シンプルかつ美しく、洗練されたデザインで現在は東京都内のみになります。

ZOOMシリーズ

ZOOMシリーズは「トーシンパートナーズグループ」が手掛けるデザイナーズマンションシリーズです。

コンセプトは「SAFETY 」「SENSE」「PRACTICAL」で、安全で安心に利用でき、センスが刺激され、実用的で使いやすいという事です。

エリアは都心のみになります。

まとめ

デザイナーズマンションは、建築家がコンセプトを持ってデザインされた物件です。

同じものは少なくそれぞれ個性のある建物ですが、不便な点もあります。

最近の建物は「デザイン性」と「機能性」を持ち合わせた物件も多く、人気も高いですがその分家賃も高く設定されています。

人と違った個性的な物件に住みたい方にはおすすめです。

自身のライフスタイルに合わせて、デザイナーズマンションを選んでみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

  • この記事を書いた人

なべやん

不動産会社勤務 今年で20年目です。
・宅地建物取引士
現在に至るまで店舗責任者として5,000件以上の賃貸物件の入居者を斡旋に携わる。 現在は、主に投資用物件の売買を行っています。

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