部屋探し時の不動産屋の選び方の重要な5つのポイント
ひと昔前の部屋探しは、住む(住みたい)エリアに直接出向き不動産会社を探して訪問するという時代がありました。
不動産会社が駅前に多いのはその名残だとも言われています。
その後は、TVCMなどを行っている認知度の高い不動産会社に直接出向き物件を探しにいくような時期がありました。
現在の部屋探しは、インターネットの普及により、物件情報はパソコンやスマホで見る事が出来るようになり、多くの物件がユーザーの目にとまるようになりユーザーは、物件を決めてから不動産会社へ連絡(訪問)するようになりました。
ですが、実際には「物件の情報が多すぎて」また、「複数の不動産会社が同じ物件の取り扱いしていて」どこの不動産会社に行っていいのか悩んでしまう事も多いかと思います。
今回は、不動産会社を選ぶ際の、5つのポイントについて、解説致します。
不動産会社の選び方
冒頭で、記載した通り、現在はインターネット上で物件を調べて、気に入った物件があったら不動産会社に問い合わせするという流れで部屋探しが進むようになりました。
しかし、実際に不動産会社に問い合わせや訪問した際に、インターネット上の物件が決まってしまっている事もあります。
また、インターネット上の第一候補の物件が実際に現場に行ってみると、ネット上の印象とは違い、気に入らないケースも多々あります。
部屋探しには、いくつもの要素があります。
では、どのようにして、不動産会社を決めればいいのでしょうか?
①金額や初期費用を重視で部屋を探す場合
まずは、気に入った物件を見つけることから始めます。
「SUUMO」や「HOME'S」などの部屋探し専門サイトにて物件情報を入力して検索します。
「SUUMO」や「HOME'S」などの部屋探し専門サイトはエンドユーザーが見やすいように「名寄せ」というシステムを採用しています。
「名寄せ」とは、1件の物件を複数の不動産会社が紹介している場合に、エンドユーザーに見やすいようにまとめて表示させるサービスの事です。
他にも「グルーピング」とも呼ばれたりします。
賃貸専門の不動産会社は、市場にある空室物件のほとんどの紹介となる為、1つの物件が重複して掲載される事を防ぐ為に行われます。
一括で見積を請求する
先程、話をした「名寄せ」により、気になる物件を選択して詳細画面に入ると代表の不動産会社が表示されることになります。
ですが、詳細画面の下にスクロールすると、他にも物件を紹介している不動産会社が出てきます。
まずは、初期費用を安くする為には、気になる物件を紹介している不動産会社をすべて知る必要があります。
下記方法でどこの会社が紹介している物件かを調べましょう。
画像上部に「この物件を取り扱う他の店舗が7店舗あります」と記載があります。
この物件は、7店舗で取り扱いが出来るという事です。
代表で掲載されている不動産会社を含め全部で8店舗が紹介出来るという事です。
紹介している不動産会社がわかったら一括問い合わせをしましょう。
その際に、複数の不動産会社に見積を取り、一番安い不動産会社に行く事をお勧めします。
一番安いと言っても合計金額が安ければいいという事ではありません。
見積の見方も覚えておくようにしましょう。
見積の見方に関して
見積に関して、さらに踏み込んで解説します。
見積りを依頼すると下記のような項目で送られてきます。
項目 | 入居費用見積 | |
① | 12月分家賃 | 70,000円 |
② | 12月分共益費 | 0円 |
③ | 1月分家賃 | 70,000円 |
④ | 1月分共益費 | 0円 |
⑤ | 敷金 | 70,000円 |
⑥ | 礼金 | 70,000円 |
⑦ | 初回保証料 | 35,000円 |
⑧ | 火災保険料 | 18,000円 |
⑨ | 消毒代 | 0円 |
⑩ | 仲介手数料 | 38,500円 |
⑪ | 合計 | 371,500円 |
項目 | 入居費用見積 | |
① | 12月分家賃 | 70,000円 |
② | 12月分共益費 | 0円 |
③ | ||
④ | ||
⑤ | 敷金 | 70,000円 |
⑥ | 礼金 | 70,000円 |
⑦ | 初回保証料 | 35,000円 |
⑧ | 火災保険料 | 0円 |
⑨ | 消毒代 | 16,500円 |
⑩ | 仲介手数料 | 77,000円 |
⑪ | 合計 | 338,500円 |
上記見積を見ると、右側の方が金額が安くお得な気がします。
ですが、この場合は右の見積を出してきた不動産会社の方が入居時の費用が高い事になります。
逆に、左側の見積書を出してきた不動産会社はかなりの優良店になります。
見積書を見る際のポイント
ここでは、ものすごく簡潔に説明します。
見積を見る際のポイントを知りたい方は、見積を見る際の詳しいポイントをご覧ください。
見積書を見るポイントは⑨の消毒代や⑩の仲介手数料の部分になります。
①~⑥の家賃、敷金、礼金などの項目は、あらかじめ決められた額になります。
これは、不動産会社がもらうのではなく、大家さんに渡すお金になるからです。
※もちろん交渉は出来ますが・・・
この場合は、仲介手数料が高く、消毒代という(オプション)が見積に含まれている右側の見積の方が高くなります。
簡単に言うと、「家賃」「敷金」「礼金」「保険料」を抜いた金額の合計金額が安い方が見積が安いと言えます。
さらに安く借りる為の裏技
実は、同じ物件をさらに安く借りる裏技が存在します。
「ハウスーモ」という不動産会社にもらった見積を送る事です。
ハウスーモはもらった見積で余計な部分をすべてカットしてくれます。
また、他の不動産会社で案内されて気に入った物件があった場合に、物件資料(マイソク)と見積書をもらい用意して「ハウスーモ」にメールで送れば、ほぼ間違いなく初期費用が安くなります。
ただ、対応出来るエリアが近畿エリアと一部の地域のみになります。
※対応エリアは確認ください。
注意するポイントは、実際に案内はしてくれませんので、他の不動産会社で物件を見てから、「物件資料」と「見積書」を用意してメールする必要があります。
案内業務等を省略できる為に安くできるというわけです。
「案内してくれた不動産会社に申し訳ない」「実際に案内もしてくれない不動産会社と契約するのは嫌だ」という方にはおすすめは出来ません。
ですが、初期費用が十万円単位で変わる事もあるようです。
「初期費用にこだわる方」「ちょっと気になる方」は使ってみるのも良いと思います。
②対応の良い不動産会社で選びたい場合
実際に不動産会社に行くというのは少し敷居が高い気がしますよね。
やはり部屋探しは、新設で対応の良い不動産会社、営業マンにお願いしたい。
そんな方も多いと思います。
では、失敗しない不動産会社の選び方をお伝えします。
営業マンで選ぶ
個人経営の不動産会社はともかく、賃貸専門の不動産会社の営業マンは1店舗当たり3人から5人ほどいます。
多いところでは10人以上いる店舗もあります。
当然、大手になればなるほど、営業マンの教育には力を入れているとは思います。
ですが、いくら評判の良い不動産会社でも、営業マンによって対応は異なります。
不動産会社ではなく、「営業マン」で行く不動産会社を決めるのがおすすめです。
先程と同じように、物件の問い合わせをしましょう。
電話番号の入力は出来ればした方が良いですがメールアドレスだけでも大丈夫です。
お客様から問い合わせが入ると、担当の営業マンが振り分けれれます。
営業マンからきた「返信メールの内容」などを確認して、丁寧と感じたら実際に営業マン指名で電話してみましょう。
実際に話をして、信頼できそうであればその不動産会社に行ってみるといいでしょう。
不動産会社の営業マンも色々な人が存在します。
事前に会話をしてみてから行く不動産会社を選ぶ事が重要です。
また、実際に不動産会社に行くのに不安があったり、部屋探しする時間が取れない方におすすめのサービスがあります。
「イエプラ」というチャットで部屋探しが出来るサービスです。
紹介された物件で気に入った物件があれば案内もしてくれます。
不動産会社に行きたくない人や家で手軽に部屋探しをしたい方にはおすすめのサービスです。
③GOOGLEなどの口コミで選ぶ
口コミが良い=良い不動産会社というわけではないですが、参考にはなるでしょう。
不動産会社の担当者は同時に何人ものお客様の対応をしなければいけませんし、仕事の都合上、案内業務が多く、店舗にいる時間があまりありません。
連絡してもすぐに連絡がないとか連絡がつきずらいなどの書き込みは正直無視して良いと思います。
全体的に、平均以上の口コミであれば特に問題ないと思います。
④不動産会社ブランドによって決める!!
不動産賃貸業の大手と言えば「エイブル」「アパマンショップ」「ミニミニ」「ピタットハウス」「センチュリー21」「ハウスコム」などがあります。
フランチャイズ展開もしており店舗数も多いです。
また、各地域ごとに複数店展開している不動産会社もあります。
関東地区ですと「ヘヤギメ!」関西地区ですと「クラスモ」東海地方ですと「ニッショー」中国地方ですと「トーマスリビング」北海道ですと「常口アトム」などが有名です。
大手仲介会社は取り扱い物件も多いですし、一定の社員教育もされている場合が多いかと思います。
また、会社のブランド力があるという事はトラブルになった時の対応もある程度しっかりしていると思います。
特に、決めてがないのであればブランド力で選ぶのもひとつの手段です。
⑤元付会社を選ぶ
元付業者とは、簡単にいうと物件オーナーから募集や管理を任せられている大元(おおもと)の不動産会社になります。
物件を任されているだけあり、その物件の事に関しては他の紹介業者より詳しく直接オーナーと交渉が出来るためお得に借りる事が出来る可能性があります。
この物件にしよう!!という物件があるのであれば、最初から元付業者に行ってみましょう。
不動産会社選びのまとめ
賃貸物件は1つの物件を複数の不動産会社が紹介できる事が多いです。
※もちろん1社でしか紹介していない物件もあります。
物件オーナーは入居者が決まらなければ家賃収入が入ってきません。
入居者をつけれない不動産会社はオーナーからの信頼が得られない為、ほとんどの不動産会社は自社が管理している物件の空き情報を色々な不動産会社に紹介依頼をします。
その為、賃貸物件を専門に扱っている不動産会社は取り扱い物件が重複していることが多く複数の不動産会社を回ってもあまり意味がありません。
おすすめの不動産会社選びはその営業担当がもあなたの要望をしっかり聞き入れ親身になってくれるところを選べばきっと良いお部屋がみつかると思います。