部屋探し

【賃貸】新築物件の多い時期と探す時期

新築物件の多い時期って?いつから探せばいいの?

賃貸物件を借りる際に新築物件でお探しの方は多いはず・・・。
この記事では新築物件を借たい方に新築物件が多い時期や探しはじめるタイミングを知って頂く事で希望を見つけるのにお役立ちできるようにします。

大手不動産会社に20年以上勤務した筆者が新築物件について解説したいと思います。

この記事では、現在不動産業界歴8年で現役で仕事をしており、不動産屋の店長をしている僕が悩みを解決します。

新築物件とは・・・

新築物件の定義ってどうなっているんだろうと疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
新築物件とは未入居で完成から1年未満のものを指します。
建築されてから誰も住まずに1年経過した物件のことは未入居物件と呼びます。

新築物件が多い時期は・・・

結論から言いますと新築物件が多い時期は2月、3月、9月です。
最近では賃貸アパート・マンションの経営に興味を持つ地主や投資家も多く上記月以外にも
新築物件は定期的に建っています。

どうして2月3月9月が多いの??

この時期に新築物件が多い理由は2つあります。
1つ目はシンプルでこの時期に入居者が多いからです。
現在はサブリース(オーナー対しての賃料保証)がある物件も多いのですが
新築物件を建てるオーナーのほとんどは金融機関から融資を受けて建物を建築します。
建物が完成するとオーナーに物件が引き渡され自分の所有物になりますがこの時点から金融機関の返済を行っていくことになります。
家賃収入がないと借入金の支払いが出来なくなってしまうので入居者が入りやすい時期に
物件が建ちやすいというわけです。

2つ目は建設会社の都合です。
多くの建設会社は4月から期が始まり3月が期末(決算月)となります。
建設会社としては3月までにオーナーに建物を引渡しすれば売上となるため3月末までに
引渡しが終わるように建築のスケジュールを立てます。
9月に新築物件が多いのも半期の決算月の為、このタイミングまでに引渡しを終えることが多いためです。

新築物件を探すタイミング

新築物件はオーナーと建設会社が請負契約をしてから建設されます。
当然、建築前にはある程度の募集賃料の設定や返済プランなどの事業計画を出してから契約するのですが家賃の設定は確定ではありません。
木造や軽量鉄骨の場合は早いものであれば物件階数+1か月位で完成します。
※例:2階建ての建物の場合は2+1で3か月
ですので早いものであれば3か月前からの募集遅いものであれば完成前位に賃料が決まり
募集を開始するようになります。
平均すると完成2か月前からの募集になることが多いです。

新築を探す場合は入居したい月の2か月から3か月前がベストということになります。

新築物件のメリット

新築物件のメリットはあげればきりがありませんが新築のメリットを紹介します。

・まだ誰も住んでいない

既存物件は前の入居者がどんな方かはわかりません。すべてが新品は気持ちがいいですよね。

・近隣の築浅物件と比べて家賃は高くない

オーナーは入居開始日までに入居者が決まっていないと金融機関への返済が持ち出しになってしまう可能性があります。
オーナーからしてみれば完成日までにすべての部屋を満室にしなければいけないのです。
その為、新築だからと言って家賃を相場より大幅に高くすることはありません。
むしろ、1度退去した部屋を次回値上げする事の方が多いので新築物件は築浅物件よりお得と言えます。

・最上階や角部屋の選択が可能

既存物件ではどの部屋が空いてくるかわかりません。
良い物件があっても1階だったり中部屋だったり・・・。
早めに新築物件の情報を手に入れれば階数や部屋の位置などの希望条件は見つけやすくなります。

・生活インフラを抑えることが出来る

新築物件はすべてが新品です。また、設備も最新のものになります。
年数が経っている物件はエアコンなども古く今の設備よりも電気代などが高くついてしまいます。
また、浴室にもオートバス機能や追炊きなどもついており水道代金の節約にも繋がります。

→手間をかけずお部屋を探したい方はこちら

新築物件のデメリット

メリットの方が多い新築物件ですが若干ですがデメリットもあります。

・入居前に内見が出来ない

全ての物件がそうとは限りませんが完成前の物件は建設会社の意向で内見出来ないこともあります。
また、中が見れる物件でも工事の内容により案内が禁止になっている日もあります。
地元の方ならいいですが遠方からお部屋探しの方は何度も足を運ぶのも難しいと思います。
また、早いタイミングで申込する場合は当然室内の内装など全く出来上がっていません。
実際の物件を見れるまで待っていると決まってしまっているのが新築物件の特徴です。
「物件の中を見なければ決められない」という方にはあまり向いてないかもしれません。

・入居日の自由がきかない

新築物件の場合は〇月〇日入居開始みたいな募集をします。
完成前に申込する場合には完成日から家賃発生になる場合も多く希望の入居日に設定できない場合が多いです。また、天候などで工期が延びて完成予定日に間に合わなくなってしまう場合もあります。

まとめ

新築物件は入居希望者が多い時期に完成する事が多いです。
探す時期は2か月~3か月前ですので12月~1月上旬が情報が多いです。
新築物件は非常に人気がある為、物件を確保するには少し前から部屋探しをスタートさせないと決まってしまうケースが多いです。
また、好条件の新築物件はほぼ完成前に満室となる為、物件見学は契約後、中には入居日まで
中を見れないというデメリットもあります。
建設会社によっては同型タイプといい似たような間取りの部屋がある場合がありますので参考にして頂き物件を決めるのも一つの方法だと思います。

  • この記事を書いた人

なべやん

不動産会社勤務 今年で20年目です。
・宅地建物取引士
現在に至るまで店舗責任者として5,000件以上の賃貸物件の入居者を斡旋に携わる。 現在は、主に投資用物件の売買を行っています。

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