大和リビング物件(D-room)のメリット・デメリットを【徹底解説】
お部屋探しで不動産会社から大和リビング(D-room)の物件を紹介された。
また、大和リビング(D-room)の物件を借りようかと思うけど実際、大和リビング(D-room)の物件ってどうなんだろう?
今回は、大手賃貸不動産会社に20年以上勤務した筆者が大東建託のメリット・デメリットを解説したいと思います。
大和リビング株式会社とは・・・
大和リビング株式会社は大和ハウス工業のグループ会社であり主に大和ハウス工業が施工した賃貸住宅の管理運営を行うために1989年に設立されました。
大和ハウス工業はグループ全体で4兆4,395円の売り上げがあり日本の建設業界で1位の売上高を誇る名実ともに建設業界No1の会社になります。
グループ全体では建設業界NO1ですが、賃貸住宅専門の大和リビング株式会社で見ると管理戸数は全国ランキング4位になっております。
順位 | 社名 | 管理戸数 | 昨年の管理戸数 |
1 | 大東建託グループ | 120万2,245戸 | 117万4,264戸 |
2 | 積水ハウスグループ | 67万4,125戸 | 65万7,190戸 |
3 | スターツグループ | 65万2,017戸 | 61万2,953戸 |
4 | 大和リビング | 61万8,231戸 | 60万428戸 |
5 | レオパレス21 | 56万7,314戸 | 57万3,673戸 |
6 | 東建コーポレーション | 26万661戸 | 25万5,416戸 |
7 | ハウスメイトグループ | 23万7,788戸 | 23万676戸 |
8 | 東急住宅リース | 11万6,619戸 | 10万6,879戸 |
9 | 旭化成不動産レジデンス | 11万1,050戸 | 10万6,094戸 |
10 | JPMC | 10万6,943戸 | 9万6,943戸 |
・週刊『全国賃貸住宅新聞』(株式会社全国賃貸住宅新聞発行)
・発行日 2022年8月15日発行号 第1520号 参照
大和リビング物件(D-room)のメリット
豊富な契約プランが選べる
大和リビングの物件には、普通に契約する他に「サツキ」と「タダシ」という契約のプランがあります。
ともに毎月の賃料が上がりますが「サツキ」は家具・家電を用意してくれたり、ネットで英会話の勉強や電子書籍を読めたりなどのサービスがついてきます。
また、「タダシ」は毎月の賃料を多く支払う代わりに敷金、礼金、更新料が無料になります。
室内の設備が充実している
戸建て建築等も行っている大和ハウス施工物件だからこそ実現できる設備が充実しています。
また、浴室も1坪風呂を使用している物件も多く通常の賃貸物件より明らかにグレードが高い設計になっています。
防犯面が充実している
CMでもおなじみですがセキュリティー賃貸というだけあり最近の物件ではセコムやALSOKといった防犯設備が標準で完備されています。
女性の方にも安心して住める物件が多い印象です。
新築・築浅物件が多い
大和リビング物件は毎年かなりの数の新築が建てられています。
新築や築浅物件でお探しなら大和リビングの物件はねらい目です。
保険に加入する必要がない
賃貸物件を借りる場合に保険への加入が義務づけられている場合がほとんどです。
通常の物件の場合は借主が保険に加入しますがその際に年間10,000円程度がかかりますが大和リビング株式会社が貸主の物件は貸主が保険に入っている「リビング補償制度」というものが適用されており借主が費用を負担して保険に加入しなくてもOKです。
利用できるサービスが豊富
大和リビングの比較的新しい物件はほとんどがインターネット利用料無料となっています。
また、D-roomTV(ビデオ・オンデマンドサービス)やD-room+といった英会話や電子書籍が楽しめるサービスなどが付帯している物件もあります。
入居後のサポートが充実
入居後のサポートも充実しています。
入居者の専用ページ「myD-room」というサービスもあり、入居者限定でお得なサービスがうけられたり、入居中の不具合の対応なども対応してもらえます。
大和リビング物件(D-room)のデメリット
入居費用が高い
大和リビングの新築・築浅の物件は初期費用が高いです。
礼金が比較的高く設定されており、個人契約の場合は保証会社の保証料も賃料総額の60%と割高になっています。
賃料設定が高い
大和リビングの物件は設備面やインターネット無料・保険料無料などのサービスが付帯していますがその分家賃が比較的高く設定されています。
賃料が高くてもいい物件に住みたいという方におすすめです。
入居審査が遅い
大和リビング物件の特徴でもあります。入居審査に時間がかかります。
一般的な入居審査は1日~2日でわかる事が多いですが大和リビング物件は1週間位かかる場合もあります。申込時に記載不備や入力不備などがあるとさらに審査が遅くなる場合もあります。
更新料が高い
大和リビング物件は「タダシ」を選択しない場合は更新料が1か月分かかります。
都内などでは更新料が1か月分は当たり前ですが地方ですと少し割高に感じるかもしれません。
電気会社の選択が出来ない
大和リビング物件は大和リビングが取り扱っている電気を使う事になります。
大和リビングが配給する電力会社以外を利用する場合は解約違約金がとられてしまいます。
大和リビング物件の入居審査は??
大和リビング物件を借りる際には入居審査が必要です。
個人で契約する場合には不動産会社よりメール等で送られてくるD-roomアプリ内に申込者情報を入力して審査します。
また、物件によってはD-SupportPlusやD-SupportⅢといった保証会社を付けての審査をします。
物件により利用する保証会社が異なる場合があるため一概には言えませんが自営業者はかなり入居審査に時間を要します。
また、入居審査にまったく問題ないような方が審査に落ちるケースもあります。
自営業者よりも会社員で社会保険証をお持ちの方の方が審査がはるかに通りやすいです。
まとめ
大和リビング(D-room)物件は家賃や契約金が高い分、室内設備の充実さや独自の付帯サービスが受けられます。住居にこだわりをもっている方におすすめの建設会社です。
賃貸受託メーカーの中では室内のおしゃれ度などはトップクラスである事は間違いありません。
最近の新築物件では分譲マンションと同じ位の設備がある物件なども増えてきています。
ワンランク上の賃貸住宅を希望であれば大和リビング(D-room)物件は外せないでしょう。