入居審査のポイントと審査の通る人通らない人の特徴を解説します
賃貸物件を借りる際には必ず入居審査があります。
この記事では、大手不動産会社に20年以上勤務した筆者が入居審査に落ちる場合や審査の基準、通らない場合の対処法を解説したいと思います。
この記事を読むと
・入居審査に不安のある方
・入居審査の方法が知りたい方
・入居審査に通らなかった方
・入居審査に関して詳しく知りたい方
に役立ちます。
どれくらいの収入なら入居審査に通るの?無職でも入居審査に通る?など、入居審査に関するさまざまな疑問を解決していきます。
入居審査とは・・・
お部屋を借りる際には必ず「入居審査」というものがあります。
物件の「大家さん」、「管理会社」、家賃保証を行う「保証会社」などが入居申込書を確認してお部屋を貸しても大丈夫な人かを判断します。
賃貸物件では、家賃の滞納トラブルや近隣トラブルなどがつきものです。
トラブルを引き起こす可能性がないかを事前にチェックすることを入居審査といいます。
入居申込書の記入(webで申込内容の入力)
部屋を借りる場合には入居申込書の記入をしなければいけません。※現在はwebやアプリから入力する場合もあります。
どういう方が入居を希望しているのかを大家さんや管理会社に確認してもらったり、入居の審査をする為の書式です。
申込書に記載する項目
申込書には、借りる人の情報を記載しなければいけません。
記載する内容は以下の項目になります。
申込書記載内容
・お名前
・住所
・連絡先
・お勤め先
・年収等
・連帯保証人(緊急連絡先)の情報
他にも、不動産会社によって入居申込の内容は異なります。
入居審査の種類
入居審査を種類は大きく分けて2種類あります。
「保証会社」を使用して審査をする物件、「保証会社」を使わずに不動産会社や大家さんが審査する物件に別けられます。
入居審査の方法は物件ごとに決まっている為、お客様が指定することはできません。
保証会社を使用するもの
現在はほとんどがこのタイプの契約となります。
保証会社とは、入居者が家賃等を支払わなかった場合に大家さんに対して家賃等を保証をしてくれる会社になります。
保証会社には信販系の保証会社と非信販系の保証会社、管理会社が運営している保証会社があり信販系の保証会社は入居審査が厳しくなります。
どの保証会社を使用するのかは、物件により決まっていますのでお客様が指定する事は基本出来ません。
大家さんや管理会社が審査するもの
保証会社を使用せず、入居申込書の内容を大家さんや管理会社が確認してお部屋を貸しても大丈夫なのか判断します。
保証会社を使用しない場合は「連帯保証人」を付けて契約する事になります。
最近では、保証会社を使用せずに契約する物件がかなり少なくなってきていますので基本的には「保証会社」を使用して契約するものがほとんどだと思って下さい。
入居審査の流れ
入居審査は下記の様に流れます。
まず、入居申込書をもらったら保証会社の審査になります。
保証会社の審査が通った後に、物件管理会社が自社の入居規定に合っているかの審査を行います。大きい管理会社では信用情報機関を使い、反社のチェックや犯罪歴がないかも調べます。
管理会社の審査が問題なければ物件の所有者さんに入居希望者の情報を持っていき所有者に承諾が取れれば晴れて入居審査OKという事になります。
入居審査に必要な書類
入居審査に必要な書類はお客様の就業形態によってことなります。
・会社員で社会保険証をお持ちの方
・身分証明証のコピー(免許証など)
・社会保険証
・会社員であるが健康保険証の方
・身分証明書のコピー(免許など)
・国民健康保険証
・在職証明書もしくは収入証明書
・自営業の方
・身分証明書(免許証など)
・国民健康保険証
・確定申告の写しなど
・無職の方
・身分証明書(免許証など)
・国民健康保険証
・預金通帳もしくは銀行の残高証明書
学生の方もしくは今後進学予定の方
・身分証明書
・学生証もしくは合格通知
・親権者同意書(未成年の場合)
入居申込(入居審査)で大切な3つの事
ポイント①入居申込書に虚偽の記載をしない
入居審査の為に入居申込書を記載しますが虚偽が分かってしまうとその時点で審査がNGとなってしまいます。
収入や引っ越しの理由等記載したくない事もあるかと思いますが正直に記載する事をお勧めします。
また、保証会社から電話があり質問があった場合は言いづらい事でも事実を伝えましょう。
ポイント②・申込書を紙で記載する場合は丁寧に書く。
そんなこと・・・と思われるかもしれませんがかなり重要です。
保証会社や所有者さんはあなたと実際にはお会いしていません。
保証会社はしっかりと賃料の支払いが出来る人なのか大家さんは入居後も近隣トラブルがなくしっかりと住んでくれる人を希望しています。
丁寧に書いた申込書はその人の人柄を映します。いい加減に書いた申込書では保証会社や大家さんの印象がよくありません。
実際に殴り書きの申込書で大家さんから断れたケースが多々あります。
ポイント③・申込書に空欄を作らない。
申込書に空欄が多いと審査に必要な情報がわからず審査が止まってしまいます。
また、大家さんにも印象が悪く入居審査に落ちてしまう場合もあります。
入居審査に落ちる人の特徴
保証会社にとっての審査の基準は「家賃を滞納せずにきちんと払ってもらえるか」物件所有者ににとって入居審査の基準となるのは、「ルールを守って生活をしてもらえるか」「近隣とのトラブルを起こさないようにしてもらえるか」などがあります。
審査に通らなかった人の特徴を下記にまとめてみました。
審査に通らない人の特徴
・勤続年数が短い
・収入に対して家賃が高すぎる
・職業に関する問題(水商売など)
・短期契約である(建替え等で時期が短い場合)
・ルームシェアや同棲カップルなど
・信用できない人柄(身だしなみや言葉遣い)
・連帯保証人の支払い能力が低い
・ブラックリストに載っている
・過去に保証会社で滞納履歴がある場合
一般に水商売の方が賃貸物件を借りられない理由は、職業や収入面よりも、生活時間帯が異なることによる、生活音などの近隣トラブルを避けるためでもあります。
意外なポイントとしてはルームシェアや同棲カップルが物件所有者にに敬遠されることもあります。
ルームシェアは入居者同士がシェアを解消したり、同棲の場合は別れてどちらかが出て行ってしまうかもしれず、契約者がいない状態で別の人が住んでしまう可能性があるためです。
同棲の場合であれば今後結婚する予定であること。
中にはいつまでに結婚するという誓約書類を求められる場合もあります。
どうしても、友達と同居したい場合にはシェアハウスなどを利用すると良いでしょう。
なぜ私が審査落ち??
上記内容に当てはまらないのに何で審査に落ちたの??など審査が落ちることに身に覚えがない方もいらっしゃると思います。
実は、ちゃんと仕事をしている人でも審査に通らない事があるんです。
ケース① 運転免許証の末尾の番号
運転免許証の末尾の番号に心当たりはありませんか??
これは運転免許証を再発行した回数になります。
この番号が多ければ多いほど審査に通らなくなります。
理由としては、免許証という大切なものを何度も紛失してしまうのでだらしない方と判断されるようです。また、回数が多くなると不正に関与していると疑われる為です。
ケース② 健康保険証が短期の場合
健康保険証が短期の場合は健康保険料の支払いがされていない事がわかります。
このような場合も入居審査が通らなくなる原因の一つです。
ケース③ 携帯電話がプリペイド携帯や借りて間もない場合
以外かもしれませんがプリペイド携帯や借りて間もない場合も審査に影響します。
保証会社は、お客様の電話番号から携帯の利用状況や契約形態などの与信を判断する事が可能です。
携帯料金の滞納以外にもプリペイド携帯や短期での契約になると不正使用を疑われ審査が通らなくなる場合があります。
無職の場合の審査方法
無職の場合でも保証会社の審査を通す事が出来ます。
全ての物件で審査が通るわけではありませんが必要書類の提出をすることによって審査が可能です。
預金通帳の提出
・契約金(初期費用)を支払った後の預金残高が賃料の1年分以上ある。
銀行で残高証明書を用意する
・こちらも物件によって異なりますが大手建設会社などでは300万円以上の預金残高があれば審査が通るといった場合があります。
審査が通りやすい物件 審査の相談が出来るサイト
レオパレス21
レオパレスの物件の場合は保証会社が自社の保証会社を使用している為審査が通りやすくなります。
また、短期での契約も受け付けてくれますので審査が心配方は一度問合せしてみる事をおすすめします。
イエプラ
自宅でチャットで探せる不動産会社です。0時まで対応可能です。
あらかじめ審査に不安がある旨を伝えれば内容を確認して審査に通りやすい物件を紹介してくれます。何より自宅で探せるのが魅力です。
まとめ
不動産会社はお部屋を借りて頂く事が仕事です。
審査に関して不安がある場合には不動産会社の担当者にあらかじめ相談しましょう。
・過去に滞納履歴がある
・無職である
・建替え等の短期契約である
・ルームシェアや同棲
・緊急連絡先がいない
過去の経験や審査の通りやすい物件など、不動産会社の営業マンは借主の知らない情報をたくさん知っており、借主の条件が厳しい場合等の対処法や審査が通りやすい物件など適切にアドバイスしてくれます。
実際には、審査が通らない場合もありますが客付け業者は借りてもらう事が仕事です。何とか入居できるように努力してくれるはずです。